相生歯科診療室



田中 先生はこちらに開業されたのは?


小野 2008年になります。東京医科歯科大学歯学部を卒業した後、今は国立成育医療研究センターといいますが、以前国立小児病院という名前で三軒茶屋にありましてそちらに入局し小児歯科に携わって参りました。その頃に子どもの治療をするには「お母さんの意識改革」の必要性を感じ、お子さんの治療だけではなく、ご家族のみなさんの健康状態も一緒に保たないといけないと思いまして一般歯科から審美歯科まで対応した診療室を開業しました。


田中 私は、今でも歯医者さんって苦手で、あの独特な歯を削る音が苦手なのですが。(笑)


小野 そうですね。でも最近は昔に比べればだいぶ音も小さくなっていますし、雰囲気も和らいでいるんですが無音にはならないのがつらいところです。


田中 特にお子様は恐怖心が凄く強いと思うんですが。先生はどのようにされていらしゃいますか?


小野 お子様の個性もあるので一概には言えませんが、あまりいろいろなことを吹き込まずにお連れ頂いた方が、すんなり受診できるように思います。歯の治療で嫌な思いをなさったお母様も、たとえご自分が歯医者嫌いであっても、お子様の前では女優になって「お姫様みたいなピカピカの真っ白いきれいな歯にしてもらえるんだよ」とか「ヒーローのようなカッコイイ歯になるよ」とか前向きな楽しげなイメージでお話しされるといいですよ。子供は「どうするの?」「何するの?」と聞きたがりますよね。お母様は「何するのかなぁ」「どうするんだろうね。一緒に歯医者さんに聞いてみようね」みたいにこちらに丸投げでいいんです。そこでお母様がご自分の経験からお話しをされますと、どうしてもマイナスのイメージになってしまうのですね。怖いところ・痛いところ・嫌なところに連れていかれて、アタシどうなっちゃうんだろうとお子様は妄想を膨らませてしまいます。怖くて痛いことをされるといったん思いこんでしまったらそれを覆すのは本当に大変です。何も予備知識のない状態で来て、私たちと仲良くお話しできるようになると、麻酔されたことすら分からず治療が終わるお子様もいますよ。


田中 聞きづらい質問なんですが。歯医者さんって技術的には差があったりするものでしょうか?


小野 かなり専門的な処置や、凄く高度な治療等が必要な場合には、技術的な差はあると思いますが、虫歯などの一般歯科ですと、機器の進歩もありそれほど差はないと思います。それに、設備の整った専門の高次医療機関を受診した方がよい場合、かかりつけの先生に紹介していただいたほうが、患者さんの状態を細かく説明してもらえます。一般の方が、専門のところでみてもらった方がいいかどうかの判断をするのはなかなか難しいと思いますし、いきなり高度な医療機関に行くよりも、まずは身近にある医療機関で自分にあった先生を捜された方がいいですね。 


田中 お口のケアに対して、昔と比べますと意識が高くなっていると思いますが、お口の健康についてのアドバイスをどのように先生はされていらっしゃいますか?


小野 これからお母さんになる方には、これからは自分の健康だけじゃなく「二人分のお口の中をあなたが見ていかないといけない」という事や、元気な歯を作るためにはどうしたらいいのかという話をしています。そして、ご両親のケアをされる世代の方には、お年を召した方のお口のケアの大切さ、たとえばお口の中のケアをすることで、肺炎の予防にもつながりますし、よく咀嚼して食べることで脳がイキイキとします。そういったことを家庭状況をできるだけ考慮しながら、具体的なお話をしてあげられるように心がけています。


田中 歯周病は治りにくいとよく聞くのですが?


小野 歯周病は虫歯と違いまして、何回通えば治療が終わるというものではないのですね。歯周病の場合、歯医者で行う治療も大事ですが、それ以上にご自身での日々のケアに力を入れないと残念な結果に終わってしまいます。みなさんは「治る」という言葉を聞いた時、完全に元の状態に戻ることを思うでしょうが、私たち医師が思う「治る」というのは急性症状がなくなり状態が落ち着いたことをいいます。ですから、重症の歯周病だった人が治療を受け治ったと言われても、子供の頃のようにピチピチの歯茎にもどるということはありえません。今以上に悪化しない、もしくは5年位前の状態に戻して維持していければ一生この歯で噛んで過ごしていけます。そのために必要なお手入れ方法を習得して頂くことが大切です。でも一番大事なのは歯周病を予防すること・早期に手を打つことです。


田中 なるほど。そのようなお話を聞くと、とても納得しますよね!歳を重ねると口臭が気になるというのもメンテナンスを続けると軽減するということですね? 


小野 そうですね。年齢とともに、どんなに頑張っても自分では歯磨きできないところが増えてきます。冠や義歯が入ったり、歯肉が下がったり、歯の配置がずれたりして、とても複雑な形になってきます。何でもない時でもお手入れがうまくいかなかったのに、ますますケアが難しくなりますよね。そんな時、自分ひとりで頑張らずプロに任せてしまえばいいんです。そのために私たちがいるのですから。美容院で髪のお手入れをするのと一緒ですね。


田中 歯周病というのは、同じお箸で食事をしたらうつるとか?


小野 神経質に絶対に箸を共有しないとかおっしゃるお母様がいますが、人間が生きている限り無菌でいることはありえません。どんなに綺麗に見えてもバイキンはいます。ですからバイキン自体が悪さをしないように、食後のお手入れが大事です。スキンシップはとても大切な事ですのでどんどんやってください。でも、食べたらきれいにする生活習慣が大切ですね。あと来院されたお母様方によく聞かれるのは、いつ・何で・どうやって・どのくらい磨けばいいのかということですね。結果的にきれいになれば、途中経過は何だって構わないと思います。歯磨き粉など、好みでいいんです。でも、寝る前には必ず、1日の汚れをすっかり落としてきれいにして下さいね。


田中 では最後に地域の方にメッセージをお願いします。


小野 子供は楽しく笑って生きていくのが一番幸せだと思います。歯が痛かったり、欠けたりしていたら、ご飯もおいしくないし、お喋りもうまくできません。歯が痛い時、笑ってなどいられませんよね。よく食べてよく遊びよく笑うことが元気の源です。大人も子供も、これは同じですね。お口の健康は、全ての健康のもと。楽しく生きるために歯医者を賢く利用して頂きたいと思います。


田中 とても役立つお話しをありがとうございました!

 

 



●相生歯科診療室

一般歯科・小児歯科・ホワイトニング・矯正

 

住所/東京都練馬区東大泉3-52-7

プルメリアガーデン大泉1F

TEL 03-5947-4618

 

■診療時間■

9:45~13:00 15:00〜19:00(月〜土)

10:30~13:00 14:00〜18:00(日)

休診日/水曜日・祝日・年末年始

 

お問い合せの際は
「リビングライフを見て」というとスムーズです。