リビングライフ Report 水沢うどん 松島屋
松島屋
 水沢うどんで有名な群馬県の伊香保。地域では十数件のうどん屋さんが並び、そのなかでも江戸時代から続いているという老舗中の老舗が松島屋。
県外からのお客様も多数!伝統あるうどん屋さんです。
水沢うどん  江戸時代では「庶民の居酒屋」としても親しまれてきたうどん屋。江戸時代後期からの創業と、たいへん歴史のある松島屋では、その流れを感じさせるようにお酒の品揃えも充実。「私自身がお酒が好きなものですから。これだけお酒をそろえているうどん屋さんもないのではないでしょうか(笑)」とご主人。おいしいお酒に合った一品料理も充実しているので、ほろ酔い気分の最後に水沢うどんで〆…というお客様が多いそうです。

●水沢うどん 松島屋
伝統の味。水沢の味。

住所/群馬県渋川市伊香保町水沢195-2


TEL/0120-3618-72

営業時間/9:00〜17:00
ラストオーダー16:30
定休日/不定休

オフィシャルHP

伊香保温泉
水沢観音門前のうどん専門店


大西 こちらの松島屋さんは、水沢うどんのお店としてたいへん評判で、かなり歴史のあるお店とうかがっています。創業してもうどれくらいになりますか?
新井 そうですね、江戸時代後期からと聞いていますから、もうかれこれ300年以上になりますでしょうか…。
大西 江戸時代からとは驚きですね!ちなみにご主人は何代目にあたるのでしょうか?
新井 私で16代目になります。先代から引き継いでからはもう40年くらいになりますね。
大西 私は仕事やプライベートで何度か水沢うどんはいただいたことがあるのですが、まだご存知でない読者の方へ特徴などについてご説明いただけますか?
新井 水沢観音の門前で、昔ながらの伝統の製法と水沢山からの清らかな湧き水を使って作られているのがこのうどんなんですね。コシが強くて、のどごしが良いのは当然で、あれこれ説明するよりは食べてもらったほうがおわかりいただけると思いますよ(笑)
大西 うどんといえば、「日本三大うどん」なんてよく聞きますよね。
新井 三大うどんでは、おもしろいことに南側にいくほど麺が太く、北上するほどに細くなっているんですよ。香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどん、間にはさまれた群馬県の水沢うどんは、麺の太さも中間なんです。
大西 おもしろいですね。でも、なぜこの地域にうどんが定着したのでしょう?
新井 このあたりは山間部で、昔から田んぼが作れず米が採れなかったんですね。そういった環境で唯一採れた素材が小麦だったというふうに聞いています。昔の人たちが、大事に育て上げた小麦を、最高のかたちでお客様へ提供していけるように、研究を重ねた日々の努力の結果が今のかたちになったようです。
大西 先ほどのお話にもありましたが、うどん作りには水も大事ですよね。
新井 水沢山から湧き出ている水は、弱アルカリ性でミネラルも豊富なんです。不思議なことにあたりが渇水の状態でも湧き出る量が変わらないんですよ。すべてが自然から生まれ、与えられたものなんです。
大西 うどんの食べ方にもいろいろスタイルあるかと思いますが、水沢うどんの最もスタンダードな食べ方というと?
新井 これは季節を問わず、つけ麺ですね。自分たちの子供の頃は「ざるうどん」しかありませんでしたが、最近はお客様のニーズに応える意味でも「かけ」、「かまあげ」もやっています。
大西 伊香保という場所は温泉地でも有名ですから、県外から来られるお客様も多いでしょう?
新井 東京や埼玉、神奈川、千葉といった色々なところから、しかも、わざわざうどんを食べるためだけに来られる方もいらっしゃいますね。信越道ができてからは北陸地域からのお客様も見えるようになりました。
大西 確かに、本場ならではの味は遠くからでも食べに来られるだけの価値があると思いますね。うどんの麺打ちについてはその日の気温・湿度などでかなり神経を使うという話はよく聞きますが。
新井 そうですね、その日によって打ち方は変えますね。うちでは今日・明日の天気を想定しながら仕込んでいます。水や塩の加減が重要になってくるので、天気予報はこまめに見るようにしているんです。例えば、「明日は暑くなりそうだ」と予想してセッティングすると意外にも寒くなったり…そうなると麺がしまりすぎたりするんですよ。
大西 良質の素材があって、昔ながらの製法があって、そこに作る人のベテランならではの培ってきた「勘」というんでしょうか。それらが合わさって、初めて最高のうどんができるんですね。この松島屋さんは歴史のあるお店ということもあって、メニューももっとシンプルなものがそろっているのかなと思ったんですが、「豚キムチうどん」や「ごまだれうどん」など意外とバラエティに富んでいますね。人気のメニューは?
新井 よくご注文をいただくのは「特ざるセット」ですね。天ぷらがついて、いろいろなつけダレで楽しめるポピュラーなセットです。先代まではかけうどんが中心のメニューでしたが、私の代からいろいろな案を出してメニューは増やしていきました。歴史ある商品ですから「ここまでしていいのかな」という思いもありましたが、時代時代に対応しながらも、原点は見失わない。これは後世にも引き継いでいきたいと思っています。
大西 最後になりますが、ご主人からこの記事を読まれる読者に向けてのメッセージをお願いします。
新井 今、銀座には「ぐんまちゃんち」という群馬県のアンテナショップと、三越銀座本店で当店の「水沢うどん」、お取り扱いしています。都心に近い方、少しだけ食べてみたいという方はぜひ、そちらに足を運んでいただいて、ぜひ伝統の味を知っていただきたいですね。また、伊香保近くまでお越しの際はぜひ、お立ち寄りいただいて、できたてのうどんを食べてみてください。お待ちしています。
 
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