リビングライフ Report M&M FLOWER'S #2
M&M FLOWER'S #2ロゴ
 M&Mフラワーズの店先には今日もオーナー三浦さんのセンスが際立つちょっと変わった花や植物が並び、見ているだけでも楽しめますよ。
鎌倉でおなじみのちょっと個性的な花屋さん

M&M FLOWER'S #2店内 大切な人への贈り物にはぜひ花束を贈りたい!でも、ありきたりのものではつまらない。遊び心をトッピングしてちょっと驚かせたいな…なんて考えているアナタにピッタリの花屋さんをご紹介します。M&Mフラワーズではオーナー自信が選んだ他の花屋さんでは見ない花や、多肉植物・食虫植物などバラエティに取り扱っています。もちろん、オーナーはこの道のベテランの方なので正統派のアレンジもお任せください!


●M&M FLOWER'S #2
花屋・ガーデニング用品・雑貨

住所/神奈川県鎌倉市大町2-1-10 1F
TEL/0467-23-8787

営業時間/10:00〜19:00
定休日/火曜日

贈り物花束
エムアンドエムフラワーズ入り口


西本 三浦さんはこちらのお店を始められて長いのですか?
三浦 今の場所に移ってきたのは2007年の4月です。それまでは鎌倉駅の裏駅の西口に構えていまして12年間ほどいたのですが土地の事情によって今の場所に変わりました。
西本 もともと、お花のお仕事に興味がおありだったのですか?
三浦 実はこの仕事の前はサラリーマンで眼鏡屋さんで14年間ほど働いていました。たまたま、友人に花屋がいまして、その手伝いをしているうちにだんだん「(花屋という)こういう道もあるかもなあ」と思うようになってきたんですね。そこでは、仕入れの業務を任されていたんですけど、物の良し悪しがハッキリ出るので目を利かせなくてはいけなかったり、良いものを安く仕入れたりすることなど、慣れてくると業務の中に面白さを見出すようになっていったんです。それからさらに花屋にハマっていって、眼鏡屋を辞めて自分の店を持つことにしました。
西本 眼鏡屋さんに14年間勤務されていて、今なされている花屋さんとでは職種も全く異なりますがこのお仕事を始めるにあたって何かお勉強などなされたのですか?
三浦 確かに世間にはフラワースクールなどありますが、花屋の運営において資格というものは必要ないんです。アレンジメントなどは専門のスクールがあって、スクールから修了証明書や認定証が発行されたりもしますが無くてもできるんですよ。私の場合は友人の手伝いをやっていたので状況によってはやらなくてはいけない場合もありました。見よう見まねでしたが何とかできるようになったんです。花というのはもともと綺麗じゃないですか。鮮度のいい花を使う際はその花が最大限に活きるように作ってあげれば綺麗に出来上がります。それは素人が手がける場合も同様です。ただ、時間をかけずに作るとか、大きさや金額に合わせて作ろうとするには慣れが必要だということは言えますね。
西本 学校に通わずとも身に付けることは可能なんだけど、独自のセンス次第では時間も要するわけですね。
三浦 学校で生花のアレンジメントを習った方の中には綺麗な花の形を作ることばかり重視して、長持ちするような花屋用の挿し方ができない方もいらっしゃいます。例えば、オアシスと言う花を挿すスポンジに挿す際、花屋の場合はずれたりしないよう深くしっかりと挿すのですが、そうすると1週間とか時間がたってもある程度、花は美しさを持続させます。しかし、スクールで習った方だと綺麗な形をつくるために浅く指してしまう方がいらっしゃるんです。それでは水の上がりが悪くて2,3日で悪くなってしまいます。素人さんで趣味として楽しむうちはいいのですが、花屋のように売ったりしてお金をいただく以上は良いものをお渡ししたいじゃないですか。注意してそれさえできれば、花屋は誰でもできると思いますよ。
西本 お店のお花を見させていただくと、特徴のあるお花が多いように思われますが…パイナップルなどもあるんですね!
三浦 はい、果物屋さんなどで見るものよりは全然小振りですが1ヶ月もすると熟れて甘い香りが楽しめます。この鎌倉や藤沢地域ってフラを習っている方やハワイアンのお店が多いんですね。それで、南国風のアレンジで注文いただくことが多いので結構使えるんです。
西本 地域性なども考えながら、お仕事を楽しんでいらっしゃるようですね。
三浦 そうですね。仕入れはについてはこだわっている部分も多いのですが、例えば湿度の高い季節などは花の持ちが悪くなるんですね。あちらに見えますダークレッドのバラのように特別な商品は冷蔵庫の一種に置いておきます。バラって開くのが早いので実際に売れる期間というのは3日から4日くらいしかないんですよ。うちは2日に1度仕入れをしてきますが、3日以内に売らないとお客様が買って帰ってからだと1週間もたないんです。逆にお店で1週間も置いておくとお客様のところでは3日しかもたないことになります。だから、日持ちのする花を入れたり、日持ちの短い花でも回転が良くなるように数を調整しながら入れています。
西本 それでも一定期間内に売れなかった商品はでてきますか?
三浦 基本的には残しませんし、捨てるようなこともしたくありません。アソートにして割安で買っていただいたり、車に積んで外回りしながら買ってもらったりしています。これは週に2〜3回、お馴染みのお客様宅に納品等でお伺いした際、当店の車をみてお声をかけて頂くことも多いんですよ。外回りはもう15年近くやっていますが、ご近所まで持っていくと買っていただける方も多いんですね。仏様にあげるお花が必要だったり、必ずお部屋にお花を飾っているんだけど買い物のついでに買って帰るのが大変だったり、と鎌倉という地域性も手伝って安定したお得意さんがいらっしゃるんです。
西本 最近はお花の趣味の形や楽しみ方も様々で、海外からのお取り寄せも多いと聞きますが?
三浦 外国からの輸入はたいへん増えていますね。韓国や台湾などは昔から入っていましたが、最近はタイからは南国系のお花が、オーストラリアにおいては夏冬が日本と真逆と言うだけで四季が同様にありますので、日本と全く同じ花が作れるんですよ。しかも午前中に刈り取ってパッキングして出荷すると翌日の東京のセリに間に合いますからね、北海道から送られる商品と鮮度が同じなんですよ。
西本 ええ!そこまで進んでいるとは知りませんでした(笑)。それでは最後になりますが、今後の夢と地域の方、読者の方へ向けてのメッセージなどいただけますか。
三浦 夢ですか?う〜ん…今のまま平穏無事でやっていければいいかなと(笑)。切花は鮮度重視でお売りしています。それから多肉植物や、サボテンや食虫植物など私の個人的な趣味で入れているんですが意外にも売れています。そういうちょっと変わったものも扱っているので気軽に覗きに来てみてください。
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