粋染華

 



 

谷 横浜を代表する元町ショッピングストリートにある着物屋さんですね。開業されたのは?


濱田 2015年1月です。着物に携わってからは彼此20年になるんですが、着物販売会社から独立して始めました。


谷 濱田様が感じているお着物の魅力とは?


濱田 普段の自分と違う「変身」ですね。女性にしかできないお洒落と言いますか、着物は振袖や、無地、訪問着、小紋とかTPOに合わせて着れることが楽しいですね。


谷 今は着物を着る方は増えているんですか?


濱田 一時少なくなりましたが、最近は若い方達が今風に着こなすようになりましたね。私の着物の着こなしは、白襟と白足袋という基本は決めていて、後はお客様に似合う着物を提案できるかに重きを置いて、コーディネートできるお店をコンセプトとさせていただきました。


谷 どんなお着物を揃えているんですか。


濱田 基本的に一期一会で、私が仕入れてくる一点物を置いています。同じような柄や色合いの着物があっても2枚は入れません。


谷 お着物の仕入れは仕入れの展示会みたいなものがあるんですか?


濱田 当店の着物はほとんどが京都から仕入れていまして、長年着物に携わってきた独自のルートで仕入れています。なかには私の好みを知っている業者さんもいるので、オススメの商品は取っておいてくれたりするんですよ。売れなかったら私が着ようと思って仕入れますが、そんな着物から早く売れていきます。


谷 なるほど!お客様も濱田さんの着物を見立てるセンスを見抜いていらっしゃるんですね。ここ元町は観光客の方が全国からいらっしゃいますよね。


濱田 そうですね。観光がてらに以前からのお客様が足を運んでくれたり、最初ご来店頂くときは観光のついでに立ち寄ってくれて、次回は当店に足を運ぶことを目的にいらしていただけます。2月と9月には元町チャーミングセールがあって、1度に40万人くらいが元町におみえになるので、その時フラッとご来店頂いています。


谷 すごい人が出るんですね。着物屋さんは敷居が高いというか、初めてのお店はドキドキしますね。


濱田 そうですか。皆さん「ちょっと見せていただけますか?」と気軽にご来店頂いてますよ。私は商売商売するのが嫌なので、ゆったり見て楽しんでいただきたいんですね。お客様のご希望やご予算など教えていただければ、反物は山ほどありますので、ご案内させていただけます。


谷 着物はお値段もすごいお高いイメージがあるんですが。一番売れる価格帯というのはありますか。


濱田 大体20~30万円前後の着物が一番売れますね。本当に良いものは100万単位でありますが、それはそうそう売れるものではありません。


谷 着物は帯とか小物も色々あって合わせ方が難しそう!


濱田 どんなに高価な着物、どんなに高価な帯でも帯紐一つで色が合わなければ死んでしまうんです。私が気をつけているのが、帯の中にある色の帯締めを一本、どうしても合わない場合は着物に合わせます。色の組み合わせ次第では、折角の着物が台無しになってしまいます。色々な勉強もして、コーディネートさせていただくのが仕事ですが終わりがないですね。


谷 私も正月のイベントで着物を着たんですが、着付けを忘れてスタッフさんに着させていただきました。


濱田 皆さん100%そうですよ。着付けの先生の免状を持って看板をもらっても、半年着ないと忘れますね。私は20年着物を着ているので15分あれば着れますが、着馴れていない方は大変ですね。


谷 やはり普段から着物を着こなせれば、お洒落の幅が広がりますね。着物を着るとキリッとしますしね。


濱田 背筋がピンとしますよね。皆さん着物着た方には「少し偉そうになったと思って歩いてください」とお話ししています。これを意識すると、ちょうど立ち姿が一番綺麗にみえるんですよ。


谷 そこが凜として上品な感じにみえるんですよね。購入される方は、着物・帯・帯締めなどセットで購入されるんですか。


濱田 着物が初めての方はそうですね。でもセットで買っていくと高くついてしまうんですね。それとこの着物にはこの帯みたいに、他の合わせ方がわからくなってしまいますので、着物一枚に帯3本といって、帯が変われば雰囲気が変わります。


谷 長年着物に携わって来られて、見方が変わったという事はありますか。


濱田 大夫変わった。というより、難しくなったという方が適切ですかね。もっと勉強しないといけないと感じますし、最近の方は背も高いし、背が高いと帯の下が長くなるので、タオルを巻いたり着付けの仕方を工夫したり、柄の選択も難しくなりますね。


谷 よく足の長い外人さんが着物を着るとアンバランスに見える時がありますね。


濱田 そうですね。あれもしっかり補正をしたりすると、すごい綺麗になりますよ。髪の色、髪の長さによっても似合う着物は違いますしね。これからは谷さんのような20~30代の若い方に着物を着て欲しいですね。日本の文化というと固くなりすが、国の衣装であっていいと思います。


谷 私は着物箪笥というのがないんですが、着物の保存はどうしたらいいですか?


濱田 洋服と一緒にしてはダメです。ウールなんかに虫がついたら一緒に食べられてしますので、絹は絹同士で、たとう紙に入れて保存してください。それと定期的に着るのが一番です。


谷 最後に読者にメッセージを?


濱田 私っていい女よね!って心で思って着物を着てみてください。変身願望ではないですけど、いつもと違った自分を表現するって楽しいですよ。

 

 

■ショップデータ■

粋染華(すいせんか)

住所:神奈川県横浜市中区元町1-50 元町パセオ106

地図を見る->>

TEL:045-319-6881

■アクセス■
みなとみらい線 元町・中華街駅徒歩2分・京浜東北線石川町駅下車10分