リビングライフ Report 所沢ハートクリニック
所沢ハートクリニック
 心臓の病気…まだまだ若いから自分には関係ないとか、思っていませんか?不摂生な生活による若い方の疾患も増えているそうですよ。
循環器疾患については何でもご相談を
心臓,血管  いつでも救急の患者さんが受け入れられる態勢はとっておきたいと話すのは所沢ハートクリニックの院長・桜田先生。最近は街中のあちこちにAED(自動体外式除細動器)が設置されているのを見ますが、まだまだ患者さんのそばにAEDを使える人間がいる可能性は決して高くないという心配も拭えないとのこと。誰もが街中で隣人を救命できる社会にしたい。先生の願いの一つでもあります。

●所沢ハートクリニック
循環器科・心臓血管・救急

住所/埼玉県所沢市上新井268

TEL/ 04-2940-8611
〈原則的に予約制〉

外来診療時間/平日9:00〜11:30
        14:00〜16:30
土曜日9:00〜11:30
外来休診日/日曜日・祝日

所沢ハートクリニックHP

救急,循環器科
受付・待合室
心筋梗塞,不整脈
心臓血管造影装置・フラットパネル


西本 こちら、所沢ハートクリニックでは24時間体制で心臓疾患の患者さんに対応されている病院だそうですね。開設なされたのはいつ頃ですか?
桜田 開設は2005年になります。それまでは私は石心会狭山病院というところで心臓部中心の救急医療に12年間ほど携わっていました。それまでの豊富な経験を活かし、地域の医療機関と連携しながら、地域の住民の方が安心して暮らせるお手伝いができればと開院しました。
西本 桜田先生が医師を目指されたきっかけとは?
桜田 実は高校生の頃は歯医者を目指していたんです。しかし、当時体調を壊したときに診てもらった先生に何気に進路についての話をしたら、「全身診れる医者のほうが選択肢もあって、自分にあった診療科を後からでも変更できるよ」と言われまして、相談しやすい良い先生だったもので、その影響は大きかったですね。
西本 24時間体制の循環器医療と救命救急の治療を行う、と聞くとあまり普段から関わりを持つ機会の少ない私たちからすればテレビのドラマやドキュメンタリーでしか見たことの無い世界だと思います。現場の中心にいる先生がいつも気を使っている点とは?
桜田 やはり、いつでも患者さんを受け入れてあげられるような態勢が常にできていないといけません。それは少しでもベッドの空きを作っておくということです。1日のうちに、多いときは5名もの心筋梗塞の患者さんが運ばれてくる場合があります。空きベッドが1つしかなくてそれ以上は受け入れできない、では困りますからね。もちろん、近隣の病院で診てもらうことが不可能なわけではないんです。ただ、救急用の設備を設けた、心臓疾患を専門的に診れる病院がこの地域にはまだまだ少ないんですね。
西本 最近では新聞やニュースなどでも、救急の患者さんが受け入れ可能な病院を何件も回っているうちに手遅れになってしまうといった話がありましたね。
桜田 助けられる命がそういった理由で助からなくなる…そういった事態は万に一つもあってはならないと思います。病院によっては経営効率を考えて、空きベッドを埋めておこう、といった考えが強いところもあるようです。しかし、心臓疾患の場合は緊急のケースが多いんですね。例えば、心筋梗塞の場合なら症状が始まってから6時間まで、これをゴールデンタイム、、この時間内(2時間以内が理想的)に治療ができれば生存率はかなり高くなります。
西本 6時間ですか…素人の我々から考えると思いのほか余裕があるようにも聞こえますが…
桜田 そうでしょうか?患者さんが自宅で体調が悪くなりますよね?病院へ行くべきかどうしようか…その迷っている間に30分くらいはあっという間です。それから救急車を呼んで、到着してから行く先を決めます。すぐに決まればいいのですが決まらなければその時点で更に30〜60分が経過します。では、病院が決まりました、病院へ連絡して、すぐに受け入れ態勢ができればいいですが、その確認ができるまでまた20分くらいかかります。当直の先生の状況、ICU(集中治療室)のベッドの確認にかかる時間ですね。それで確認がとれて受け入れてもらえるのであればまだ良いでしょう。でも、ダメだったら?また次の病院探しに同じだけの時間を取られてしまいます。
西本 なるほど…治療が行われるまでの間のそのようなやりとりがあると知ると、確かに6時間は決して余裕のある時間とはいえませんね。確実に生存率に影響を及ぼしていっているんですよね。
桜田 総合病院だと、他に脳外科や心臓外科などいろいろな科でベッドを使うので、循環器系の為だけにベッドを空けておくというわけにはいかないんですね。だから、私はどんなときでも対応ができるように自由な立場でベッドを空けておきたい、というのが当院開設の理由の一つでもあります。
西本 数ある医療のお仕事の中で先生が循環器を専門とされた理由とは?
桜田 例えば癌(ガン)の場合、患者さんが受診に来られたときに、状況によっては治らないもの、手遅れのものがあるわけですよね。医者の目から見て、治らないと気づいていても「がんばりましょう」とか嘘をついてしまう状況が起こりえる、それが自分には無理だと思っていました。それに自分の技術以前に「手遅れ」になるのが許せないですね。循環器は自分の技術と力が結果に反映します。自分のがんばり次第で良い治療ができるということですね。
西本 最後になりますが、先生は医者であると同時に経営者でもあるわけですが、将来的な展望としてはどのように考えていらっしゃいますか?
桜田 心臓疾患と聞くと、重篤な患者さんや年配の患者さんが多いように考える方も多いかもしれません。しかし、最近は男女問わず一人暮らしの不摂生や偏った食生活の積み重ねによって若い方でもある日突然、体調に異変が生じるケースも増えてきています。実際に心筋梗塞で運ばれてきた20代の女性もいました。そのような人達が病気になる前の予防ができるような環境を作りたいですね。常駐するドクターもマニュアル重視の人間ではなく、あらゆるケースを想定して、親身になってアドバイスができる専属のドクターがいる検診センターを地域ごとに作っていけたらいいですね。
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