ちょっと愛おしいはみ出し者たちが集まる、どこかの町の小さな古本屋。そこで繰り広げられるあり得ないほど不器用な3人の男女の恋の行方は...?
古本屋の長男で植木職人の照男(荒川良々)は、人を怖がらせることにばかり熱中している29歳。
いつの日か世界一怖いオバケ屋敷を作るというデカい夢を実現するため、ヒマを見つけては周囲に怪談を語って聞かせたり、バケモノの扮装をして人を怖がらせたりして楽しんでいる。そんな照男の幼なじみの久信(岡田義徳)は、大学病院に常駐する清掃会社のサラリーマン。誰もが認める"いい人"だが、もうじき30歳の自分に自信が持てずスランプ気味の彼は、ノーテンキに遊んでばかりいる照男についお説教を垂れてしまう。プライドを傷つけられて怒り爆発の照男は、オバケ屋敷作りに改めて意欲を燃やすが、その野望が実現しそうな根拠はどこにも見当たらなかった。ある日、久信は求人に応募してきたあかり(木村佳乃)という女性を面接することに…。
|