ドイツと東京で腕を磨いたスタイリストが似合うスタイルと身だしなみを提案!2席のみのプライベート空間でくつろげる時間をお届けします。
大西 まず理容師さんという職業をえらばれたキッカケなどからお話していただけますか。
水本 中学・高校と野球部に所属して、当時は丸坊主で6年間を過ごしました。部活が終わるとともに髪を伸ばし始めましたが、ずつと坊主頭だったので、どんな髪型にしていいか悩みました。
大西 似合うスタイルが想像できなかったと?
水本 そこで近所の理容店にいって、おまかせで自分に似合う髪型をお願いしたら、さすがプロですね。とっても気に入ったスタイルにしてくれました。それから理容師がカッコ良くみえて!
大西 よほどインパクトがあるスタイルだったんですね。
水本 学校の進路相談でも、最初美容師さんもいいかなと先生に相談しましたが、男性が女性の髪を切るのは、若いうちはいいけど、自分が歳を取った時にできるか?理容師だったら60歳過ぎて男性の髪を施術してもおかしくないけど。と指摘をうけて理容師の学校を選びました。
大西 おかしくはないけど、確かにご年配の男性の美容師さんは経営者になっていてお店でお見かけしないなんてところも多いかもしれませんね。独立されるに至った経緯を?
水本 東京で7年間理容師として働いていました。そのお店がフランチャイズでドイツにお店を持っていました。そろそろ新潟に戻ろうと当時の社長に相談したところ、新潟に戻る前に海外を経験するのもいいだろうと提案され、何も考えずに飛行機に乗っていました。ドイツ語や英語も喋れませんが海外旅行に行く機会も今後ないだろうと思っていました。1年間という約束でしたので軽い気持ちで行きましたが、なんだかんだあり4年いっていました。(笑)
大西 ドイツというとマイスターの国というイメージがあって、専門職として仕事をするには資格が必要ではないんですか?
水本 私の場合は日本の理容師の資格がありましたので、免許を公的機関で訳していただいて仕事をすることができましたが、資格を持たない人はやはり学校に通わなければいけません。
大西 ドイツではお店でどんな仕事を任されていたんですか?
水本 あちらではユニセックスサロンでしたので、男性女性から多国籍のお客様が来店されますので全てです。それとヨーロッパはヘアカラーを入れる方が多く、髪の色素も薄いのでヘアカラーが映えるんですよ。今は日本でもカラフルなカラーが流行っていますが、日本人の髪の色素を考えるとカラーを考えた人はすごいですよね。
大西 欧州の方は骨格も日本人と違いますが、お任せでなんて時には?
水本 シルエット第一に考えます。しかしあっちの方は頭の形をはじめシルエットがすごくいいんですよ。坊主頭も似合いますからね。それとお任せと言われたときは、日本のスタイルを意識して考えます。折角日系のサロンに来ていただいているので、日本のヘア雑誌を見せながら一緒に考えていましたね。
大西 日本に帰ってきてから流行のスタイルで驚いたことなどありますか?
水本 フェイドスタイルって聞いたことないですか。ツーブロックを極端に刈り上げるスタイルですが、2015年ごろからドイツでも流行っていて、トルコ系の理容室に行くとあのスタイルで帰って来ることが多いので、僕の中ではトルコスタイルと呼んでいますが、日本ではフェイドスタイルと呼ばれて今でも人気のあるスタイルなんです。あと一番困ったのが水が違うのでボリュームが出なかったりという点が日本とドイツの違いでもありますね。
大西 デア シュリさんの店内の設計は水本さんが考えたんですか?
水本 はい。近所のお客様はとくに予約なくご来店いただくことが多いので、待合スペースと施術スペースに段差を設けて、ちょっとしたプライベート感を大切にさせていただきました。
大西 海外経験の長いオーナーの提案されるスタイルもお客様の楽しみの一つですね。これからのご活躍期待しています。
■ショップデータ
der・schritt デア シュリ
住所:新潟県中央区沼垂東6-3-1
TEL:025-385-7907
※お客様専用のため営業のお電話はお断りしています。
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