チャムズバー

 

 


谷 シューシャイン チャムズバーさんは靴磨き・修理の専門店という事ですが、渡辺さんが靴磨きに興味を持たれたのは?


渡辺 13年前になりますが、もともと靴が好きで、革靴をどうしたら長く履けるかを自分なりに独学で勉強したのがキッカケです。その中で靴を「磨く」という事が、私の性格にあっていたみたいで、すっかりハマってしまいました。それから雑誌を見たり職人さんを訪ねて、見よう見まねで靴磨きの技を習得し、家族の靴を13年磨いてきました。(笑)


谷 それからどうしてお店まで構えられたんですか?


渡辺 ある時、青山に有名な靴磨きの職人さんがいまして、一度私の靴を磨いてもらおうと訪問させていただいたのですが「この靴のどこを磨けばいいのですか?とても丁寧に手入れをされていて磨くところがありませんよ。これならお店を出せます」というお誉めのお言葉をいただき、それならとお店を始める事になりました。


谷 このお店はガソリンスタンド内に入っていて、まさかスタンドに靴磨き店があるとは誰も思わないですよね。


渡辺 そうですね。ここは私の職場でもありまして、ガソリンスタンドと整備工場と靴磨き・靴修理のコラボという形態になっています。


谷 チャムズバーという店名のように、店内にはカウンターはありますが、よく駅前などで見かけるお客様さまの前で座って靴磨きする椅子などがありませんが?


渡辺 今までの靴磨きのイメージを一新したいとの考えもあり、我々職人がバーテンダーのようにカウンターの前に立って、お客様の目の前で靴を磨くというコンセプトで、あえて店名にBarをつけました。道端などで行う靴磨きから、少し高級感のある靴のお医者さんとして、革の状態をしっかり整え、ケアの仕方などアドバイスをさせていただいたり、傷をなおして差し上げるのが当店の仕事になります。


谷 靴は革靴専門ですか?


渡辺 基本的には革専門です。ただ革靴には、スムースレザーと言われる牛革から、馬革、豚革、カンガルー革、ヤギ革などいろいろな革があります。中にはクロコダイルやヘビ皮などもありますし、ヌバックやスウェードなどの起毛素材も当店では手入れができます。以外と知られていないアグーとかのムートンブーツなども、シャンプーをしてシミを抜いてなんてことも承っているんですよ。

 


谷 私は革靴はミンクオイルで磨くものと思っているんですが?


渡辺 基本はミンクオイルで磨くというのは間違いではありませんが、私たちの場合は、クリーム自体もメーカーさんで扱っている商品を中心にオリジナルで調合して作ったクリームを使用しています。お客様の靴を触って、革の状態を確認しながらクリームの調合を変えたり、磨き方を変えたりして、靴に栄養を補給していきます。


谷 職人さんの経験が試されるところですね。


渡辺 そうですね。私の場合、靴好きということもあり、革の専門家を訪ねて革の性質を教えてもらったりしながら、どんな革でも磨けるように勉強をしていきました。しかし、勉強し始めたら靴というよりも「革」についての方が奥が深すぎて、ますますのめり込んでいってしまいました。


谷 季節によって革の状態は変わるものなんですか?


渡辺 冬の時期は乾燥しやすかったり、革も人間と同じです。ですので、栄養をしっかり入れてあげたりしないと革の柔軟性は保てません。夏場などは汗を吸ったりしていますので、塩分が多かったりして靴が白くシミのようになることがあり、その場合は革靴を洗ってお手入れをしたりします。


谷 革靴は洗えるんですが?縮んだり、シワになったりしないのですか?


渡辺 ほとんどの革靴は洗えます。革専用の溶剤などを使ってクレンジングし、乾燥させた後、クリームなど必要な処理をします。女性のお化粧と一緒ですよ。

 


谷 一足のメンテナンスはどの位の日程がかかりますか?


渡辺 状態にもよりますが、お預かりですと約1週間です。また急いで磨いてという方は40分程度ですね。店頭で急ぎの場合、必ずお電話でご予約いただいてから来店をお願いしています。また郵送でも受け付けており、着払いで送ってもらって、カウンセリング後に作業内容などとお見積りを出させていただいて、承諾を頂いてから作業をいたします。


谷 どんなメニューがあるんですか?


渡辺 「C’s Polish」は、汚れ落し・コバ磨き・ケア・シャイン・鏡面磨きがセットになった靴磨きのフルコースです。他には「Boots Care」「Shampoo&Polish」「Seepskin Boots(ムートンブーツ)」などが基本メニューで、オプションでカビ除去やリカラー、クレーター修復などもございますので、詳しくは当店のホームページをご確認頂ければ詳しく紹介させていただいております。


谷 読者に伝えたいアドバイスなどありますか?


渡辺 新しい靴を買った時は、皆さんテンションが上がって、購入した翌日には履いてしまいますが、すぐに履かない方がいいです。既製品の靴は、工場で作られて出荷されて、海外で作られている場合は海を渡ってきますが、渡ってくる間に革も乾燥をしてしまい、お店に届いてからも売れるまでの間も倉庫に置かれ、箱の中に入ったまま栄養がどんどん抜けてしまって、買った時には乾燥していると考えてください。履いた時に革が硬くて足が痛いという場合は、乾燥してなかなか足に馴染まない事が考えられるからです。まずはオイルやクリームを塗ってから履くようにしていただくと馴染も良くなり革にも優しいです。


谷 高価な靴や思い出のある靴を長く履くには、職人さんにメンテナンスをお願いするのが間違いがないですね。


渡辺 私も父から頂いた靴などは、一生履いていけるようメンテナンスしていますが、贈り物などで思い入れがある靴は特にそうですね。擦り減ってしまったソールの交換や傷などの修理も当店では受け付けております。メンテナンス次第では、靴は一生履いていけます。男性靴だけでなく、女性靴も革靴でしたらどんなものでも大丈夫ですのでご相談ください。


谷 靴箱の奥に眠っている靴が心配になりました。(笑)読者の皆さんも靴のお手入れに困ったら是非チャムズバーさんにご相談を!

 

■お店データ■

●Shoeshine Chum's Bar(シューシャイン チャムズバー)

 靴磨き・靴修理

住所/ 神奈川県横須賀市安浦町2-3 ENEOSスタンド内

地図を見る->>

TEL:046-822-0756

■アクセス■
京浜急行 県立大学駅下車徒歩7分。

オフィシャルサイト:http://www.chumsbar.com/