現代人は平熱が低い!体温と睡眠との深い関係とは?
滝沢 ホリスティックウェルネスさんという会社はどんな会社か教えていただけますか?
片平 コロナが流行してから免疫力というのが一つのキーワードとしてあがってきました。心疾患や糖尿病など基礎疾患をお持ちの方は注意が必要だと言われていますが、健康でいることがまずは大前提だと思います。免疫力というのは体温との関係が大きく影響しています。当社では、普通見る機会がない毛細血管の血流カウンセリングや健康増進に関わるセミナーなどを主催しております。
滝沢さんは大人1人の血管を全て繋ぎ合わせると長さがどのくらいなのかご存知ですか?
滝沢 えっ!わからないです。結構な長さだと思いますが。
片平 約10万キロとも言われていて、地球一周が4万キロなんで地球2周半が全部の血管をつなぎ合わせた長さになります。そのうちの99%が毛細血管といわれていて、髪の毛の大体10分の1の直径なんですが、栄養や免疫細胞などをカラダの隅々まで送っているんです。これがキレイに淀みなく流れていて循環しているかということがとても大切なんです。
滝沢 血管が栄養をカラダの隅々まで運んでいる事は知っていますが、そんな長さがあるなんて驚きです。
片平 そこでいかに毛細血管を賦活させるかに注目し、眠り方というものに着目しました。ランニングのように走ったりとか、何か健康的な物を食べましょうというのは、できる人はできますが限界があるので、私たちは十数年眠りの研究をしてきました。
滝沢 眠りには、十分睡眠がとれる人がいますが、ショートスリーパーといわれている人たちもいますが。
片平 例えば眠りの短い人でも、眠りの質をあげることができます。イメージとしては赤ちゃんが眠る前に、手足がポカポカ温かくなってくる。これは放熱現象ですが、その熱源は?といいますと、勝手に温かくなっているわけではなくて、赤ちゃんは体温が高いので、深部体温が末端に移動しているからなんです。この熱の移動が睡眠導入になります。これはなにを行っているかというと、深部体温の熱を下げているのです。冬山登山で遭難して眠くなるのと同じで脳の温度が下がること、即ち日中ヒートアップしているのを休止させるというのが定理としては眠りなんです。
滝沢 睡眠について、なぜ人は眠ることが大切かなんて、真剣に考えたことがありませんでした。とても興味深いです。
片平 放熱を行う事で熱の移動が外に向かうという事で、赤ちゃんはそれが自然にできているんです。眠りの天才ですね。(笑)
滝沢 大人になるとそれができないんですか?
片平 それがなかなかできないんですよ。なぜかというと、現代人はほとんどの方が低体温だからです。まず産熱と放熱の話になりますが、深部体温を38度に保つために、熱を作ったり逃したりということを日々シーソーのように行っています。何かを食べて消化管が働く過程で熱にかわり内臓が温かくなったり、寒いところに出た時に体がブルッと震えるのは、逃げた体温を作り出そうとしています。意識的に体温を上げる事ができるのは運動なんですが。放熱というのは脱衣とか発汗とか寒冷とかありますが、ほとんどが皮膚表面なんです。おそらくですが現代人が低体温なのは運動不足が原因ではないかともいわれています。昔からある水銀の体温計の37度のところに赤い印があったのを覚えていますか?
滝沢 水銀の体温計は私の世代で子供の時使ったくらいで、印までは覚えていないですね。どういう意味なんですか。
片平 37度が本来平熱なんです。それが今、平均36.2度が日本人の平熱になっています。
滝沢 私は平熱が37度くらいで高めです。今は37度以上は仕事来ないでくださいと言われることがあるんですが。(困)
片平 37度が平熱というのは、とてもいいんです。感染症法では37.5度が発熱になっているので安心して仕事に行ってください。
滝沢 ではその平熱を上げることができるんですか?
片平 それを上げることを長年取り組んでまいりました。平熱をあげないと放熱ができないので、いい眠りはとれないんです。低体温の方は外に熱を回してしまうと冷やされたものが、また中に戻ると深部が下がってしまうから、そうならないために中だけで循環をさせています。ですので末端の手足が冷たいんです。そうすると中の温度も下がらず寝れない方が多いんです。かと言って電気毛布でいいかというと、そういう事でもないんですよ。そこで当社では、体温を高め血流をよくすることでスムーズな入眠を作る方法を提案させていただいています。
滝沢 具体的にどんな提案をされているんですか?
片平 指先の毛細血管の状態をみる機器なんですが、心臓から血管がだんだん細くなってきて、指先に行ってUターンして静脈に戻ってくるという場所を見るんですが、血管の形や血液の流れ方で健康状態を観察することができます。弊社ホームページには健康な人の血管と不健康な人の血管の写真なども出ているので興味がある方は是非ご覧になってください。滝沢さんも血管の状態をみてみませんか。
滝沢 指を乗せて薬指の爪の上あたりが見えるようにすればいいんですね。
片平 どうですか。毛細血管の末端の血液が流れて戻っていくところが見えると思います。お世辞抜きでキレイですね。この状態から血流の流れの速さなどをみていていただけますか?これから当社の商品である機能性寝具を羽織ってみてください。変化が起こると思います。
滝沢 うぁー、瞬時に血流が早くなりましたね。(羽織った後)体温もあがってきました。身体の内側からポカポカしてきました。どうしてですか?
片平 これが赤ちゃんの眠り、産熱する放熱するという現象なんです。これが当社の主力商品の「アルファースリーム」という医療機器(※1)なんです。放熱の際に人が出している遠赤外線の発熱エネルギーがあるんですが、アルファースリームに使われている11種類の鉱物から作られている遠赤外線が、共鳴共振しあっているという状態なんです。これは一般医療機器の寝具ですので、今ではベットパットやタオルシーツ、メディカルケットやブランケットなどの上掛けもシリーズで販売しています。全く運動しなくても遠赤外線の発熱機能があるんです。
滝沢 代表は血流カウンセラーとして「最高の睡眠は血流できまる(ISBN978-4-7612-7354-5)」などの書籍の執筆や「無料の血流観察会」なども精力的に開催されているそうですね。最後に読者にメッセージをお願いできますか?
片平 食べることも大切ですが、睡眠というのはとても大切で、掘り下げていくと血流を整える事にたどり着きます。是非皆さんも睡眠について興味を持っていただきたいと思っています。睡眠の質を高めることで、豊かな人生を構築することができます。人は年間3,000時間も寝ています。誰もが確実に到達できる方法論をお伝えしています。
Kenichiroh Katahira
パーフェクト睡眠提唱者/血流カウンセラー。株式会社PMC 東京オフィス 代表。株式会社ホリスティックウェルネス代表取締役。1975年宮城県生まれ。2万人を超える血流カウンセリングにより、毛細血管の血流こそが健康・未病・病気に分けるカギとなることを知る。さらに、健康長寿のために効果的な方法が「眠り方」にあることに着目。現在は血流を改善することで、眠りの効果を広める活動をしている。
http://holistic-wellness.jp
※1:機械器具 12 理学診療用器具 一般医療機器 温熱用パック JMDN 37240010
1999年にユニチカ水着キャンペーンガール選出され、2004年フジテレビドラマ「プライド」や「マルモのおきて」、テレビ朝日ドラマ「DOCTORS 最強の名医シリーズ」など数々のドラマ出演。また「秘密のケンミンSHOW」、「林修の今でしょ!講座」などのバラエティーでも活躍!NHKBSプレミアム「晴れ、ときどきファーム」レギュラー出演中!インスタグラム:@saori_takizawa.official