エマイユ:émailとシェリング:Shelling月華:GEKKAが登場|東京・門前仲町の宝石店【ジュエルサンショウ】

1971年に東京・門前仲町で創業。高品質なオリジナルジュエリーブランドの展開から、オーダーメイドやリフォーム・リペアなど熟練の職人と宝石鑑定士がお客様を徹底サポート!

■東京・門前仲町で宝石店といったら!

滝沢 こちらの宝石店は長く営業されているそうですね。

 先代から数えると今年で創業より49年(2020年現在)になります。

滝沢 来年50周年。半世紀続いているというのはすごいですね。

 そうですね、半世紀と表現すると老舗みたいですね。(笑)

滝沢 金の相場もかなり上がっているみたいですね。

 地金相場はどんどん上がっていますね。資産価値としては、上がっているのですが、私共では貴金属地金を“材料”として使うので、“材料”が高くなる事によってお客様が買い難くなってしまうように感じています。例えば今、3年前に造った金製品を新たにお造りする場合、仕入れた時の材料費が基準で価格が決まるので、確実に前回より高くなってしまいます(困)

滝沢 では価格も金の相場で上がっていくのですか?

 いえ、全ての価格が金の相場で上がる訳ではありませんが、金製品は相場で上がってしまいますね。ただ、当店では製作時に価格が決まります。すでに在庫としてお造りしてあるものは価格を現在価格に引き上げる事はしません。ですからこれまでに作った在庫は逆に買い時かもしれません。

滝沢 それはジュエルサンショウさんで造っているからですか?

 はい、そうですね。職人を抱えての製作や百貨店卸などもしてきた経緯もあり、そのルート、ノウハウを生かして当店で直接仕入や在庫商品を造っております。つまり、業界にありがちな無駄なマージンを省いた、適正価格でクオリティの高いジュエリーを取り揃えている自信はございます。

滝沢 鷲さんは宝石鑑定士の資格をお持ちだそうですが。

 はい、世界でも有数の鑑定機関でもある全国宝石学協会の宝石学認定資格、通称C.G.Jを大学時代にダブルスクールで取得しました。その後に、東上野にある老舗の宝石輸入製造卸メーカーで4年ほど修行させて戴きました。また当店には、英国宝石学協会(FGA)と米国宝石学会(GIA G.G)修了者もそれぞれ在籍しているので、本物の宝石を適正な価格でお客様にお届けしています。

■レアストーンと言われる希少石!

滝沢 ジュエルサンショウさんはカラーストーンに強いのですか?

 はい。カラーストーンも自信がありますよ。

滝沢 今、時代によって人気の宝石とか傾向はありますか?

 例えば、滝沢さんの誕生石ルビーで言いますと、ノンヒート(NON HEAT:非加熱)が人気ですね!レア・ストーンといって希少石と呼ばれる種類のものですと、パライバ・トルマリンやアレキサンドライト、それとピンクダイヤモンドなど、私自身が希少石好きなので綺麗な物を見るとつい仕入れてしまうのです。カラーストーン、特に希少石はもう出会えないONE and ONLYの出会いなので、綺麗なものは手に入れておきたいと思いますね! 実際にご覧になってみますか?

滝沢 パライバ・トルマリンは、まさに南国の海の色ですね。

 ええ、パライバ・トルマリンはネオン・ブルーやビブラント・ブルーなどと呼ばれ、ブラジルのパライバ州で初めて産出された宝石です。その独特の色が魅力で、宝石好きにとってマスト・アイテムですが、すでにブラジルの鉱山は枯渇し、幻の石となっているレア・ストーンの一つです。また、アレキサンドライトですが、赤から青緑色へ変化するカラーチェンジが特徴の宝石です。発見されてまだ200年程しか経っていないのですが、もう採れなくなってしまいこちらも幻の石になっています。最初にロシアの鉱山で発見され、当時の皇帝ニコライ1世の皇太子アレクサンドル2世の戴冠式の年に献上されたので、アレキサンドライトという名前がついたと言われています。

滝沢 宝石の持つ輝きも素敵ですが、その石の歴史も一緒に所有する魅力もあるんですね。石はそれぞれ微妙に色が違いますが、それで価値は大分変わってくるのですか。

 ダイヤモンドですと、Dから始まってZまでのカラーゾーンがあります。Dカラーが白く透明で一番価値が高いのですが、Zカラーに近づくと黄色味が出て価値は下がってきます。しかし、逆にZカラーを越えて濃い色味、ファンシーカラーになると価値は上がっていきます。例えば、ファンシーインテンス・ピンクやファンシービビッドピンク・ダイアモンドなどですね。また、一般的にエメラルド、ルビー、サファイヤも色で価値が違ってきて、好みもありますが色が濃い方が基本的に価値は高くなります。当店にも今、特級品がありますので、ご覧いただくと違いがわかると思います。

■石の大きさは年齢によって違いがある

滝沢 石は大きい方がいいんですかね。

 今日、滝沢さんは小さめなルビーを着けていられますが、若い世代は比較的小ぶりな石が好きですね。お好みですが、だんだんと相応しい大きさになっていく傾向ですね。

滝沢 これはオーダーで作ってもらったものなんですが、ルビーにも色々な色があるので、その中から選んだものです。私も小さいのが好きですね。(笑)

 当店でも石から選んで戴いて、オリジナルデザインのネックレスや指輪など、オーダーメイドも人気があります。なかには簡単なラフデザインをお持ちになる方もいますし、イメージをお伝えいただければ当店のデザイナーがデザインする事もできます。

滝沢 既製品と違ってオーダーメイドだと価格が高いイメージがあるんですが?

 はい、その点当店は職人がいますので、比較的リーズナブルにお作りできると思います。またリフォームも得意としているので、皆さん気軽にご注文戴いたりしています。

滝沢 ダイヤモンドが好きな方はどんな方が。

 みなさんダイヤモンドは好きですよね。(笑)ダイヤは他の石と違って無色透明ですし、主役にも脇役にもなれるという特別な宝石かもしれません。パールもそれに近いかもしれません。

滝沢 最近なにか新しい商品などは入っていますか。

 「ベレーザ(BELLEZA)」というシリーズに最近力を入れているんですが、洗練されたデザイン、拘り抜かれたクオリティ、熟練の職人の高い技術力が注がれたシリーズです。その中から3つ『エマイユ(émail)』【シェリング(Shelling)】と《月華(GEKKA)》をご紹介しますね。『エマイユ(émail)』は、七宝(しっぽう)です。七宝は、七つの宝石ほどに美しい、といわれその独特な質感と色彩が目を惹きます。細部にまでこだわった造形感と、数々の試作を積み重ねて産み出されるこの色合いが、華やかで上品な雰囲気を醸し出します。【シェリング(Shelling)】といって、真珠の母貝のシェルに繊細な細工を施してジュエリーにしたものです。マザーオブパールの柔らかな輝きが特徴になります。《月華(GEKKA)》は、大小様々なベビーパールとダイヤモンドをリズミカルに散りばめたシリーズで上質なアコヤ真珠に、ダイヤモンドの透明感が優雅で気品ある美しさを演出します。

滝沢 石だけではなくて、色々なジュエリーに出会えるのもジュエルサンショウさんの魅力ですね。宝石を拝見しているだけで時間が経つのを忘れてしまいます。(困)

●鷲 昇吾 SHOGO WASHI
1978年生まれ。大学時代にダブルスクールで全国宝石学協会のC.G.J宝石鑑定士を取得。1971年に先代が創業した現在の地、ここ東京・門前仲町にて、2006年に『ジュエルサンショウ』として新たに設立し、代表取締役に就任。店名のSUNSHOは、日が昇るという意味を込めた。幼少の頃より鉱物や宝石好きだったこともあり、自社ブランド「bijoux de vivre(ビジュードビーブル)」「Kotty collection(コティコレクション)」などを発表。その後も新しい取扱シリーズを続々投入。また在籍する宝石鑑定士と熟練の職人のオーダーメイドやリフォーム・リペアなどへの高い技術力が評価され現在に至る。
公式ホームページ:https://www.jewelsunsho.co.jp

滝沢沙織

1999年にユニチカ水着キャンペーンガール選出され、2004年フジテレビドラマ「プライド」や「マルモのおきて」、テレビ朝日ドラマ「DOCTORS 最強の名医シリーズ」など数々のドラマ出演。また「秘密のケンミンSHOW」、「林修の今でしょ!講座」などのバラエティーでも活躍!NHKBSプレミアム「晴れ、ときどきファーム」レギュラー出演中!
インスタグラム:@saori_takizawa.official