多種多様なプラスチック・ゴム製品の製造開発!
 昭和41年にプラスチックとゴム製品の設計・開発を手掛けるメーカーとして創業以来、その高い技術力から多くの顧客を抱える!様々な企業の部品製作に始まり、自社企画商品のレトルトカッターは販売以来、500万個の大ヒットとなる。



 

夏川 こちらでは、いろんなプラスチックの加工をされていらっしゃるそうですが、具体的には?

 
菊池 はい。どなたもスグわかる製品ですと、消防署の署員の方がかぶられるヘルメットに付けられるエンブレムでしょうか。だれでも皆さんお目にするものですと、歯ブラシ関係ですね。目にする機会が少ないものですと、自動車のサスペンションにはめ込む製品で、サイレンサーとかチューブなどと言われるリング状のウレタン製品も製造しています。これをつけると、金属の軋む音がなくなり振動も軽減し、更に燃費の向上にもつながると言われています。あと、ぱっと見ますと金属に見えますが、クローゼットのポンと押すとツマミ部分が出てくるツマミもそうですね。病室で使われる点滴用のポールに掛けて呼吸器を使用する時に使う加湿器の部品も製造しています。このように多種多様な製品を作っています。私共では水分を飛ばし溶解させた(プラスチック)を金型に注入し、冷却、固化させた後金型から取り出す射出成型もしくはインジェクション成型とも言われる、いわゆる金型を使っての製品づくりをしているのですが、作るのが難しい形状もあります。金型から抜けない様な形状のものですが、使用上どうしても必要だから再現してくれと言われると工夫して作ってしまう事が多いんですけどね。製品になるとわかりづらいのですが、そのようなプラスチック部品を手がけています。


夏川 スゴイですね。何種類ぐらい作られているんですか?


菊池 いや~実際に数えたことはないんですね。あまりにも多いものですから。創業から46年ぐらい続いているものですから製品の種類は膨大ですね。最近ですと、ある会社と共同で開発したこちらの製品は特許を取得したちょっと面白い製品なんです。接続部分のネジをくるくるくるって回してあげると最後にカチッと音がするんです。この製品は、自動車の製造現場の作業される方が使われる製品として考えたものなんですが、どこまで締めていいのかわからないという、締めすぎや締めなさすぎを、また緩みも防止できるんです。そして防水性にも有効です。開発には2年かかりましたが、ようやく特許も取得しまして、これからいろいろな場所で役立てていただけると思います。


夏川 特許って2年もかかるもののなんですか?


菊池 ものにもよるんですが、だいたいそれぐらいの年月はかかるかもしれませんね。


夏川 工場はここ葛飾区ですか?


菊池 こちらと茨城・宮城の3箇所です。海外には進出せず日本国内でやっているわけですが、これからも国内で頑張りたいなと思っています。


夏川 お仕事を依頼される方はどのような流れで依頼されるんですか?


菊池 そうですね。漠然としたイメージだけお持ちになっていて一緒に創りあげていく依頼者の方と、すでに図面まで出来上がっていてスグに作れる状態で依頼される方がいますね。個人的には一緒に話しながらこれから一緒にやっていこうね!という感じのほうが楽しくて好きなんですね。例えば、共同で開発していったものとしてはこの製品なんですが、トラックの排ガス規制に対しての部品なんですが、尿素をエンジンの方に送り込む事によって排気ガスを極端に減らしてくれるんです。そのためのタンクにつくキャップなんです。従来もキャップはありましたが、海外では鍵付きキャップなどもあったんです。しかしそれは、日本国内にはなかったのでメード・イン・ジャパンで、鍵付きのキャップをちょっと作ろうねー!という話で私共含め中小企業が複数集まり、みんなで考えて創りあげていったものです。おそらく殆どのトラックメーカーさんで使っていただけると思います。


夏川 えー!!!スゴイですね!それは。地球にやさしいエコな製品ですね。そして製品に対しての愛情が素敵ですね。


菊池 そうですね。出来上がるまでは自分の頭で想像したとおりにうまくいくか不安なんですが、モノが出来上がってくると嬉しいものですね。ここは思うようにうまくいったとか。次にお見せするのはスキューバダイビングの酸素ボンベの残量・方位表示計を入れるケースなんですが、これは型から外しにくい形状でして、なかなか他に依頼しても受けてもらえず私共にお話を頂いたんです。こういった製品は、とても技術的には難しいのですが、しかも経営的に言うとなかなか利益に結びつきませんが、当社の技術力を示すには良いかなとお受けした仕事なんです(笑)。そういう部分を理解していただけると本当は助かるんですけどね。もう少し景気が上向いてくれたら、色々な物にチャレンジし、開発して作れるんですが。なかなかそのような時代でないのが寂しいですね。今、製造業の現場では海外に工場移転などして利益重視のビジネスになっておりますが、これがクオリティー競争になってくれたらいいのになと思いますね。私共が国内に工場を構えているのはやはり自分の目の届くところに置いておきたいんですね。


夏川 なるほど。お取引先としては安心ですよね。いつも社長さんが目をかけて見てくれている方が。今日拝見した製品全部見たことありますもの。言われてから、ああ~!!って気づきました。今まで知らずに買わせていただいていたので、これからはもしかしてこの商品は「竜興化学工業さんが作られた物かな!」と思いながら大事に使わせて頂きます。こちらの従業員の方は何名ぐらいなんですか?


菊池 50名ほどですね。年齢は平均40歳ぐらいですね。


夏川 かなり年齢層が若い印象ですが、技術の伝承といった部分はうまくいっているものでしょうか。


菊池 どうでしょう。私の考え方としましては、基本的に自分のできない仕事を人にやってもらうというのはおこがましいな。って思ってしまうので、自分がまずやってみて自分がこなせる仕事だったら、このスタッフにも出来るだろうという感じで、仕事を振分けていく事はけっこう多いんですけどね。


夏川 社長さんとかなると、すべて従業員にお任せになってしまうのかな。って思っていましたが自らやってというのがスゴイですね。やはり個々の技術というのは常に一緒に居ないとわからないものですか?


菊池 そういう事もあると思いますが、あとは個々の経験で培われたものを、私も含めスタッフが個々の技量をしっかりと把握しておく事が必要です。基本的には、あたり前の事をあたり前に熟なすことができれば、それで十分だと思っています。しかしながら、これだけは誰にも負けないよっていうのを持っていてくれればいいなとも思っていますけど。


夏川 やはり基本が大事なんですね。なにか新しい商品開発などもスタッフに?


菊池 そうですね。させてみたいんですけど、アイデアがなかなか出てこないんですよ。なにもないところから創りあげるというのは皆さん自信がないのでね。一歩踏み込んでいけばそのまま流れでいけると思うのです。よく従業員にいうことですが、もっと自信を持って行動しなさいって言っています。最後まで常に物事を成し遂げるということをしていれば、自分の糧になって自信になっていくと思うんです。ですが、中途半端にやめてしまう人間がスゴく多いんですよね。不安で最初からできない子もいますし、始めたけども宙ぶらりんにして終わりにしてしまう人間もいたりとか。だけど最後までできる人間というのは、素晴らしいと思います。やめなかった方が勝利者かなって思います。そう!だからしつこい人間がいいんです!!!ホントに。(全員笑)私共でも特許取得したってお話しましたが、特許取られる方ってきっとスゴくしつこい人間なんですよ。


夏川 何事もそうですよね。しつこく極めないとなんでも、どの職種でもダメですよね。


菊池 ですから特許取る人はすごくいっぱい保有しているんですね。だけど世間から言うと特許取るのは大変だっていうんです。特許取るっていうのは根気なんですね。


夏川 今後の夢はなんでしょうか?


菊池 夢ですか・・・。そうですね。特別なことは考えていなくて、一つ一つのことをクリアしていくということだけですね。 これが面白いことなんですが、先のことばかり追いかけて一段抜かしだとか三段抜かしだとかやっていくと必ず飛ばしたところに戻るんです。ですから着実に一つ一つこなしていって自分の糧になるように積み上げていくことですね。


夏川 すばらしいですね。手を抜かないで一つ一つやっていくのって大変だと思うんです。やればやるほど分かってくると、楽したいなーって思うところを、そういう風に心がけるというのはすばらしいと思います。ぜひこれからも頑張ってください!ありがとうございました。

 

 

■企業データ■

●竜興化学工業株式会社

住所/ 東京都葛飾区東四つ木2-6-2(本社・開発センター) 地図を見る->>

TEL/03-3692-5195

FAX/03-3697-3725

会社案内ページ:http://www.living-life.net/ryuko/data/

ホームページ:http://ryuko-kagaku.com/