繊細で生きづらいと感じている方の為の心理カウンセリングを手掛ける泉りゅうたさん。恋愛・子育て・人間関係など、セラピーカードを用いた心理カウンセリングを通じて、的確なアドバイスをいただけるのが特徴です！

滝沢　HSP心理カウンセラーとして活動されているそうですが、心理カウンセラーの前にHSPと付いていますが、HSPとはなんでしょうか？

泉　Highly Sensitive Personの略なんですが、簡単にご説明すると、繊細で敏感、感受性が豊かな気質を持った人ということを意味しています。繊細がゆえに疲れやすかったり、人の影響を受けやすく生きづらさを感じる方も多いです。また、その一方で繊細で感受性が豊かであることにより、人よりも深く幸せを感じることができます。

滝沢　人よりも何かを過敏に受けやすいということですよね。

泉　センサーの網目が細かいという感じです。そのため、人が大勢いるところでは色々キャッチしてしまい、疲れやすく、そういう場所が苦手という方もいらっしゃいます。また、私のカウンセリングには、子供を持つ女性のお客様で、子育てが大変なことに加えて、自分自身がHSPであることにより、色々なことに傷つきやすく疲れやすいといった生きづらさのお悩みを抱えたお客様も多くいらっしゃいます。

滝沢　HSPは男性と女性どちらが多いんでしょうか？

泉　性別は特に関係ありません。ただ、男性の方の場合は、昔は「男の人は、あまり泣いたり感情を出したりするのは良くない」といった考え方が強かったので、もしかしたら、自分がHSPだと気づかずに、なるべく感情を出さないようにして頑張っている方もいらっしゃるかもしれません。私自身もHSPでして、子供の頃から傷つきやすく、泣くことも多かったのですが、HSPであることを強く認識したのは、自動車学校に通い始めた時でした。車の中で友人でも知人でもない教官と二人で、じっと見られながら何かを作業するということが耐えられませんでした。教官の言葉も強く受け取ってしまい、その場にいるのがすごく辛かったですね。

滝沢　人見知りとは少し違いますよね。

泉　そうですね。当時の私は「普通の人は普通に自動車学校に通って、普通に免許がとれるのに、それができない自分は普通の人より弱い人間なのかな」なんて思ったりもしました。それから人生を模索し始めて、自分がHSPであることを強く認識していきました。

滝沢　HSPであると認識し始めてからカウンセラーになるまでは？

泉　それから心理学の勉強を始め、HSPであることを変える必要は全くないんだと気づきました。HSPであることは時に人より多く不安を感じたり、傷つくこともありますが、一方でその繊細さを使って、同じように苦しんでいる人の痛みを分かってあげることができ、人より深く幸せを感じることができると気づきました。そのことに気づいてからは、HSPであること、繊細で感受性が強い自分を受け入れられるようになりました。そのため、私の心理カウンセリングでは私自身が体験したように、お客様がありのままの自分自身を受け入れ、より生きやすくなるようにサポートをしています。

滝沢　役者さんは繊細な方は多いから、そんな方はHSPなんでしょうか。

泉　特に表現者の方は感受性が強く、感性が豊かな方も多いので、HSPの方もいらっしゃるかもしれません。また、感性が豊かな分、自分の作品が出来上がった時に得られる幸福感は、人より大きいかもしれませんね。最近では、HSPのことを知る方が増えてきたので、私自身がHSPということもありましたが、HSPの方が私のカウンセリングを見つけて、利用しやすいように、HSP心理カウンセラーと名乗るようになりました。

滝沢　先ほど自動車学校の話で知らない人と二人でいるのは、苦手といったような話がありましたが、よくカウンセラーになれましたね。

泉　カウンセリングの際は同じ二人でもじっと見られながら、何か作業をするわけではないので、その点は大丈夫でしたね。また、カウンセラーになってからは自分がHSPであることにより、その繊細さを使って、相手の痛みを深くわかってあげることができるので、カウンセラーとしての強みになりました。

滝沢　どのような方からカウンセリング依頼が多いですか。

泉　HSPの方、恋愛のご相談がある方、子供を持つ女性の方、子供を持つHSPの女性の方からのご相談が多いですね。恋愛については自分自身の心の動き、パターンを知ることで、より恋愛をスムーズに進めることができるようになるので、そうなるようにカウンセリングでサポートをしています。特に恋愛はお客様のお相手の方の心理もあるので、進行状況によって電話カウンセリングで日常的にサポートをさせていただく事が多いです。

滝沢　とても密なカウンセリングをしていただけるんですね。

泉　カウンセリングの際には心理セラピストが考案したセラピーカードを使用しています。初めての方は緊張してお話ができない方もいらっしゃるので、カードを使いながら心理分析をして、お話をしていくと皆さん話しやすいみたいです。

滝沢　今後のカウンセリング活動で目標などありましたら。

泉　もっとカウンセリングを気軽に利用していただき、一人でも多くの方の力になりたいと思っています。対面カウンセリングの他、電話やzoomによるカウンセリングも行っています。また、月に1度は癒し系の総合イベントにも出展しているので、もし見かける事があったらお気軽にお声がけください。

HSP心理カウンセラー　泉りゅうた　 Ryuta Izumi
子供の頃から繊細で人の感情に敏感であったため、生きづらい現実を自身で体験。HSPと分かってから、23歳でヴィジョン心理学に出合い、10年間の臨床の経験を経て、2019年に「HSP心理カウンセラー」として活動を始める。東京・神奈川を中心に対面カウンセリングを始め、全国の相談者にはオンラインと電話カウンセリングを行っている。
公式サイト：https://www.ryu-izumi.com