カラダの不調は心の不調が大きく影響【セラピールーム空(くう)】

看護師として病気になったら医療で治す。しかし西洋医学ではどうすることもできない病のケアに、インナーチャイルドを始めとした各種ヒーリングで心が原因の症状をケア!


滝沢 セラピールーム空さんの店名は「くう」と読むんですね。

瀧波 仏教の基本教理である「色即是空」からいただいたんです。世の中の事象や存在には全て実態がなく空無であるという教えですが、例えば、とても喉が渇いている時に、お水をもらうとします。コップに1/2のお水をもらいました。後ろの瓶には大量のお水が入っているとします。その時どう感じるかは人によって違います。

滝沢 私ならもう一杯くださいと。

瀧波 人によっては1/2のお水でもありがたいと感じる人や、不足感を感じる人がいる。事象は同じなのに人の心の感じ方によって、全然違う捉え方ができるという考えから、人の心=空(くう)という店名にさせていただきました。

滝沢 前職は看護師をされていたそうですが。どうして退職されてセラピストの仕事を?

瀧波 私には難病を抱える娘がおります。看護師を続けていて、もし娘に何かあったら、一生後悔するだろうなと思って病院を退職しました。それから子供と共に過ごし、これまでの考えが間違っていたことに気づきました。それは、病気になったら医療で治せる。もちろん治らない病気もありますが、看護師としては医療というものに自負するものがあったんだと思います。しかし難病というものは、病気になった原因もわからないですし、治療法もないんです。対症療法しかできないんです。子供が治るには子供の生命力に賭けるしかないんですね。

滝沢 とても辛いご経験をされてこられたんですね。

瀧波 うちの娘は生後4ヶ月から病気になってしまいましたが、自然治癒力、子供の生命力に賭けるしかないので、その時は母乳で育てていたので、自然治癒力を高めるにはどうしたら良いかを勉強してサプリメントを摂って、栄養価の高い母乳を飲ませていました。離乳食になっても、栄養価の高いものを考えて食べさせていました。そのおかげかどうか、その子の生命力かどうかわかりませんが、今ではすっかり元気に育つ事ができました。

滝沢 それは良かったですね。

瀧波 その時に、いろいろなセミナーに通ったんです。これまでは病気を治す西洋医学しか学んできませんでした。しかし健康そのものについての勉強というのは初めてで、サプリメント会社が開催したセミナーですが、とても印象的な言葉をいただきました。「病の起こりを知らざるものの病を治せば、ますます病は深くなりけり」という言葉です。ホリスティック医学協会の講師のお話でしだったのですが、病気になった原因を知らないで、出てきた症状だけを治療しても、病気の根本を知らないと良くはならないんだよ。とい言っていました。根本を知る。根本とは何かというと、体が自然に病気になるわけではなくて、その心が反応して症状を起こしていると捉えるという考えです。

滝沢 病気や症状の原因が心の不調ということですか。

瀧波 例えば頭痛について考えた時に、西洋医学的な根拠のある頭痛もありますが、気圧の変化で起こる頭痛もあります。また自分のことを「不甲斐ない」とか上から押さえつけるような感情があって頭痛になっている人もいます。自分の記憶に基づいて、カラダは勝手に反応します。滝沢さんは梅干しは食べられますか?大きな梅干しを口に入れた時を想像してみてください。唾液が出てきませんか。

滝沢 酸っぱいものを想像すると唾液が出てきます。

瀧波 その様にカラダは意識しなくても勝手に反応しているのです。順調に行っている時はいいのですが、上手くいかずに自分にダメ出しをしている時などは、そのストレスから血管が収縮して血液の流れを悪くして細胞が酸欠の状になります。酸素が充分めぐっていないと痛みが生じるので、そうして頭痛が出たりするのです。ストレスから血流が悪くなって痛みが生じるのは、頭でなくてもいいのです。でも頭に痛みが出るというところが、心の様相を表しているのです。症状にはカラダが伝えたいメッセージがあります。

滝沢 そういう人は想像力が豊かなんですかね。

瀧波 心とカラダは繋がっているので、気づかない潜在意識の中で、そういった思考を巡らせているということを教えてくれているのです。今は子供も元気になりましたので、訪問看護の仕事をしているのですが、患者さんの中には、治療していても痛い辛い苦しいと言われる方がたくさんいらっしゃいます。西洋医学では、治療できないんです。それ以外が原因としてもあるだろうし、訪問看護で何かできないかと考えた時に、レイキヒーリングというのを取り入れてみました。

滝沢 レイキヒーリングとはなんですか。

瀧波 今のヒーリングの世界では、中心的なセラピーで、手を当てることで施術者がパイプ役になって宇宙のエネルギーをおろすというヒーリングになります。手を当てる手当というように自然治癒力を高めることや心が安らいだりします。ちなみに訪問看護というのは、介護保険で30、60、90分の枠の中で、医師の指示に従ってやることをやっていると、数分程度時間が余る事があります。ご希望される方にレイキヒーリングをさせていただくこともありますが、それでも治るには至りません。何故だろうと思った時に、疾病利得というものがあることに気付きました。病気でいることで何かしらメリットを得ているのです。病気が治るお手伝いを考えた時に、そうした心のケアも大事だと思い、訪問看護ではできないそうした心の面にアプローチするためにセラピールームを開設するに至りました。

滝沢 カウンセリングについても、ヒプノセラピーやインナーチャイルド、NE運命解析学など色々なセッションがあるんですね。

瀧波 はい。ヒプノセラピーは、催眠療法と言って、寝ているのか起きているのかわからない中間の状態になっていただき、幼少期や前世の今ではすっかり忘れている記憶を呼び起こして、その時のトラウマを解放する手法になります。インナーチャイルドカウンセリングでは、大人になって体験する不本意な現実の原因は幼い頃に体験した傷ついた感情の記憶が引き寄せているものとしてみていきます。この幼い頃の傷ついた感情の記憶をインナーチャイルドと呼びます。このインナーチャイルドには18種類のタイプがあると言われていて、「恥と卑下」「見捨てられ不安」「いじめられ不信」「失敗予測」「罰と罪悪」という5つのインナーチャイルドのタイプが日本には多いと言われています。そしてそれぞれのインナーチャイルドは服従・回避・過剰補償という3つの反応パターンで現れます。それぞれの反応パターンでどんなタイプのインナーチャイルドが存在しているのか、そしてインナーチャイルドはどんな思い込みを持っているのかを特定して、それを癒す手法として潜在意識の書き換えを行います。NE運命解析は、人は生まれる前に人生のプログラムを書いてくると言われています。その人生のプログラムを読み解くといったもので、宇宙人理論をベースにした運命解析学になります。

滝沢 最後にセラピールーム空さんの今後の目標などについて教えてください。

瀧波 病気でも不本意な現実でもそれを入り口として、こうしたセラピーに出逢い、セッションを通じて本当の自分や生まれてきた目的・役割を知って、自分らしく表現しながら自己実現していくお手伝いをしていきたいと思っています。
因みに自己実現とは、「自分に最も適した達成すべき活動を見つけ、自分の可能性を発揮することで、そうしたことを通じて自分と他者の幸せに貢献できる」といったものです。

セラピールーム空(くう) ホリスティックナース 瀧波しずく Shizuku Takinami
聖マリアンナ医科大学病院で看護師として10年勤務。娘の難病のために退職後に、西洋医学では治せない心のケアを中心としたカウンセリングを手掛けるホリスティックナースとして活動。正看護師、産業カウンセラー、インナーチャイルドカードセラピスト、リバティー心理学プラクティショナー、IHCイーハトーヴ認定ヒプノセラピスト、NE運命解析士
公式サイト:https://therapyroom-coo.com

滝沢沙織

1999年にユニチカ水着キャンペーンガール選出され、2004年フジテレビドラマ「プライド」や「マルモのおきて」、テレビ朝日ドラマ「DOCTORS 最強の名医シリーズ」など数々のドラマ出演。また「秘密のケンミンSHOW」、「林修の今でしょ!講座」などのバラエティーでも活躍!NHKBSプレミアム「晴れ、ときどきファーム」レギュラー出演中!
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