昔懐かしいアナログのレコードが店内に数千枚！気になるレコードを聴きながらマスターの入れるコーヒーを味わえる。レコードの魅力はジャケットにあり！

上原　レコード！懐かしいですね。こちらはレコードギャラリーカフェということですが、オーナーがレコード収集を始められたキッカケなどあるんですか？

内田　CDがで始めた時に、将来はレコードが無くなるんだろうなとなんとなく思っていた時で、収集を始めすでに50年くらいたちます。なぜレコードかと言うと、絵や写真などが好きな事からレコードのジャケットに魅せられて、聞くよりもジャケットのデザインで買い集めたというのが始めです。

上原　曲などの音楽よりもジャケットだったんですね。

内田　そうなんです。ですので聞いていないレコードというのも一杯ありまして！

上原　ジャケ買いですか。（笑）LPだと大きいから飾ったりできたり、私も小学生ぐらいの時は聖子ちゃんや明菜ちゃんなどアイドルが全盛期で、滅多に買ってもらえませんけど、買ってもらった時は飾っていましたよ。飾って置けるという点はすごく共感できます。

内田　飾りたい一心でしたので、ある時、LP盤やEP盤サイズの額の実用新案を取得して、絵画などの額縁を手がけている職人さんに依頼して現在飾ってある額を作成してもらいました。

上原　お店にもすごい数のレコードがありますが、何枚ぐらい所有されているんですか？

内田　店舗には約2,000枚位置いていますが、自宅には3万枚近くはあります。

上原　え～（驚）すごい枚数ですね。

内田　昔雑誌の付録についていた薄くてペラペラのソノシートとか、78回転のSPレコード、EPレコードなど合わせますとそのくらいになります。

上原　レコードギャラリーカフェということですが、お客さんの好きなレコードとかもかけていただけるんですか。

内田　もちろんです。店内にあるレコードで聞いてみたい曲などあればおかけしますし、場合によっては販売もさせていただいています。またお客様の好きそうな曲を紹介したり、本当に音楽やレコードが好きな方が集まるお店ですので、お客様同士でもとても会話が弾みます。

上原　邦楽と洋楽の割合はどのくらいですか？

内田　ほぼ半々くらいです。こちらの店舗には昨年移転してきたばっかりですので、まだジャンル別などに整理できていませんが、現在進行中です。本当に趣味の延長みたいな感じで運営しているお店ですので、皆さん気軽にお茶をしに来店いただいています。それとこれだけのレコードがあるので、DJなどされている若者のお客様も多少いてSNSなどで調べて近県から足を運んでいただいたりもしています。

上原　お店にしようと思われたのは？

内田　レコードを買って、ただ所蔵しておいて置くだけでは、レコードに申し訳ないなという思いが強くて、世に出してあげたいと思い、こうして飾ったり、聞いていただけるシステムを作りたかったんです。

上原　購入したいといった申し出があった場合は？

内田　私が手放してもいいと思っているものは値段をつけてお譲りします。けれど中々手に入らないレアなレコードもあるので、それは要相談です。（笑）

上原　レコードの価格って、今はどんな感じなのでしょうか？

内田　数百円のものからオークションにかければ数十万の値がつくものまであります。やはり希少性やコレクションアイテムとしても楽しんでいる方がまだまだ沢山いらっしゃいます。店内では真空管アンプを使用していまして、サウンドが柔らかく、真空管にしかない音を出せるので、それを楽しみに来店いただく方もいらっしゃいます。

上原　アイドルのシングルも一杯あるので、カラオケが好きな女子もオリジナルのレコードを聞けて楽しめそうですね。

内田　先にお話しした絵画の額縁制作者が作ったレコードの額縁も販売しているので、是非ご自分の大切にしているレコードを飾って楽しんでいただきたいです。

●茅ヶ崎レコード館　代表　内田勉　Tsutomu Uchida
神奈川県横浜市生まれ湘南地域育ち。アナログレコード収集歴50年。これまで収集したレコードは３万枚以上にも上り、非売品のソノシート希少盤なども数多く所有されている。レコードジャケットが収集を始めたきっかけから、もっと多くの人に写真やイラスト、絵画などで構成されているジャケットデザインを楽しんでいただきたい事やアナログレコードならではの音をより堪能できる真空管アンプで聞いていただきたいと、2020年に「茅ヶ崎レコード館」を開店する。

注：古物商の「茅ヶ崎レコード館」と飲食店の「レコードギャラリーカフェ茅ヶ崎レコード館」が一体となった店舗で、現在コロナ感染症対策のため飲食店のレコードギャラリーカフェ茅ヶ崎レコード館は、県より要請が出ているため時短か休館する場合があります。茅ヶ崎レコード館は通常営業（不定休）。