2000年以上の歴史を持つ中国の伝統芸術である花文字を学ぶことができるスクールです。花文字は、花や動植物を使って文字やデザインを表現する技術で、独特の美しさと繊細さがあり、運気上昇や縁起が良いとされ、日常生活に取り入れることで心を癒し、幸運を引き寄せることができます。

滝沢　まず花文字の教室を開いているそうですが、そもそも花文字とはなんでしょうか？

祐　中国の伝統的な芸術の一つである花文字は、文字を花や動植物の形に変化させ、美しく装飾された書体を作り出す技術です。花文字は中国の文化や歴史を反映しており、繁栄や豊穣、幸福などの祝福を表現するために使われています。

滝沢　先生はどうして花文字に興味を持たれたんですか？

祐　主人が上海に赴任することになり、折角なら中国らしい物を何か身につけようと捜していました。花文字は動植物の形状や色彩を観察し、とてもカラフルで幸せを運んでくれそうな、その美しさに魅了されて習ってみたんです。

滝沢　とても難しそうですが、花文字はどのように書くのでしょうか？

祐　専用の筆とパステルカラーを使って書いていくのですが、花文字には運気を上昇させる縁起の良い「吉祥絵柄」というものがあります。例えば、「鯉」の絵柄は金運上昇や商売繁盛、「竹」には健康で真っ直ぐ育つといった絵柄があり、中国ならではの龍や鳳凰、それにパンダなどの絵柄もあるんですよ。

滝沢　なるほど！それを組み合わせて文字にしていくんですね。

祐　基本的な絵柄は約二十種類ぐらいですが、初めて受講される方はこれらを組み合わせて文字を書いてもらいます。花文字には、文字だけでなく、自然や生命の美しさを表現することができるという点が魅力です。植物の種類や花言葉、風水的な意味合いなど、様々な文化的な要素が含まれています。花文字は、単なる文字ではなく、芸術作品としても楽しむことができます。

滝沢　色鮮やかでお部屋の中に飾って置くのもいいですね。

祐　そうですね。お子様が生まれた時の命名書として飾ったり、結婚や人生の節目に作品として残すのも良いかと思います。

滝沢　美的感覚や想像力も必要ですよね。

祐　そんな難しくないですよ。（笑）体験レッスンでは、描きやすい漢字1文字をお手本と同じように制作してもらいます。それから絵柄一つ一つについてしっかり学び、筆の使い方やグラデーションの出し方などの技術的な基本を習得してもらいます。ここまでである程度の花文字は描けるようになりますが、好きな文字を、絵文字にするデザインなどは、作家・講師養成コースで学んでいただきます。こちらの特級検定に合格すると生徒に教える事ができるようになります。

滝沢　例えば、私の苗字「滝沢」を花文字で書くとなると、どの吉祥絵柄を組み合わせればいいか悩みますね。

祐　そこはセンスも必要かもしれませんが、花文字の用途から選ぶのも良いかもしれません。例えば敬老の日のプレゼントにするなら、「鶴」や「亀」などの長寿絵柄や健康を表す「竹」など用いるのも良いかもしれません。

滝沢　教室はどちらで開講されているんですか？

祐　東京都内のカルチャースクールを中心に、現在5ヶ所ほどご用意しておりますが、ご希望があれば生徒さんのお近くのレンタルルームなどでの開講も可能ですので、お問い合わせいただければ調整させていただいています。またお友達同士を誘って、グループでの開催も大丈夫ですよ。

滝沢　最後に花文字祐さんから読者にメッセージをお願いいたします。

祐　花文字は、文字だけではなく、花や動植物の美しさを表現することができるため、創造性や美的感覚を高めることができます。また、自分や大切な人を祝福するための贈り物や、結婚式や誕生日などのイベントの装飾としても活用されています。是非一緒に花文字を学び、自分だけのオリジナル作品を作りましょう。花文字祐ではあなたの花文字の才能を引き出すために、全力でサポートいたします。

花文字祐　花文字講師・作家　祐
ご主人の上海赴任が決まったことから、花文字に興味を持ち、2020年に日本花文字の会から認定作家・講師の資格を取得。その後、百貨店やワークショップなどで実演会を実施したり、さまざまな作品展に出展するなど花文字の普及に力を注いでいる。現在、東京や神奈川を中心に大人向けクラスとキッズクラスを開講中。
公式サイト：https://www.yu-hanamoji.com
Instagram：https://www.instagram.com/87_yu_87/
YouTube：https://youtu.be/WAzKXwljvcs