赤坂プリンス クラシックハウスに「ル トリアノン」が復刻 歴史的洋館で楽しむ本格フレンチと新たな大人の時間

東京・紀尾井町にある歴史的建造物「赤坂プリンス クラシックハウス」が、2026年10月1日(木)から営業形態を変更し、新たなスタイルで営業をスタートする。

東京都指定有形文化財にも指定されている同施設では、これまでの婚礼を中心とした利用に加え、MICEや宴会などの需要にも対応。さらに、かつて「赤坂プリンスホテル」で親しまれてきたフレンチレストラン「ル トリアノン」を復刻し、レストラン、カフェ、バー、プライベートルームなど、多様な過ごし方を提案する。

1930年築の歴史的洋館を舞台に新たな展開

赤坂プリンス クラシックハウスの歴史は、1930年に建設された旧李王家東京邸にさかのぼる。チューダー様式の美しい洋館として誕生し、1955年からは「赤坂プリンスホテル」として多くの賓客を迎えてきた。

2011年にはグランドプリンスホテル赤坂が閉館。同年、建物は東京都指定有形文化財に指定された。その後、東京ガーデンテラス紀尾井町の再開発に伴い、曳家工法による移動や免震構造の導入、外壁・内装の復元工事などを経て、現在の「赤坂プリンス クラシックハウス」として生まれ変わっている。

今回の営業形態変更では、こうした建物の歴史的価値を生かしながら、食事やバー、婚礼、宴会など幅広い用途に対応する空間へと展開する。

「ル トリアノン」が復刻 本格フレンチをコースで

今回のリニューアルで注目を集めるのが、かつての赤坂プリンスホテルで長く親しまれてきたフレンチレストラン「ル トリアノン」だ。

「La Maison Kioi」内に復刻し、伝統的なフランス料理をベースに革新的な技法を取り入れ、世界各地の厳選食材を使った料理を提供する。

料理長を務めるのは、フランス料理のコンクールで数々の受賞歴を持つ吉本憲司氏。2008年には「エスコフィエ・フランス料理コンクール」で優勝し、2016年には「ル・テタンジェ国際料理賞コンクール・ジャポン」でも優勝するなど、豊富な経験を持つ料理人だ。

ランチでは「Gabriel」ランチコース、ディナーでは「Mansart」シグネチャーコースなどを展開。季節の食材を生かしながら、伝統と新しい感性を組み合わせた料理を楽しめる。

カフェからバーまで、多彩な楽しみ方を提案

「La Maison Kioi」では、フレンチレストランだけでなく、カフェやバーも展開する。

カフェでは、創建当時に貴賓室として使用されていた空間や開放的なテラスで、アフタヌーンティーなどを提供。2026年10月2日からは、和栗のモンブランや葡萄のパンナコッタなどを取り入れた秋の「Classic Afternoon Tea」も予定されている。

一方、バー「ナポレオン」は1955年の開業以来、多くの人に親しまれてきたオーセンティックバー。ウイスキーやブランデー、ワイン、オリジナルカクテルなどを揃え、今回の営業形態変更に合わせて営業時間も拡大する。

さらに、創建当時にサンルームとして使われていた部屋などを活用したプライベートルームも用意。顔合わせや会食、少人数の集まりなど、落ち着いた時間を過ごしたいシーンにも対応する。

婚礼に加え、MICEや宴会の新たな舞台へ

今回の取り組みでは、婚礼施設としての役割に加え、MICEや企業・団体の宴会などへの対応を強化する。

歴史ある洋館という独自の空間を生かし、企業イベントや会議、歓送迎会、同窓会、ウエディングの二次会など、さまざまな用途に対応。一般的な宴会場とは異なる、歴史と品格を感じられる「ユニークベニュー」としての活用を提案する。

食事を目的としたレストラン利用から、アフタヌーンティー、バー、プライベートな会食、そしてMICEまで。歴史的建築の魅力を残しながら、現代のニーズに合わせて利用方法を広げる今回のリニューアルは、紀尾井町エリアの新たな過ごし方にもつながりそうだ。

長い歴史を刻んできた「赤坂プリンス」の記憶を受け継ぎながら、新たな時代へ進む「赤坂プリンス クラシックハウス」。復刻する「ル トリアノン」をはじめとした新しい食と空間の提案が、これからどのような時間を生み出していくのか注目される。